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「死ぬのは怖いだろう?奈落へと落ちるのは恐ろしいだろう?すべての行いが暴かれそれに相応しき罰が与えられる。逃れたいのなら力になろう」
―デイヴィ・ジョーンズ[出典]

デイヴィ・ジョーンズとは、七つの海に君臨した超自然の統治者で<フライング・ダッチマン号キャプテンである。もっとも勇敢な船乗りたちでさえも恐怖に陥れた異形のキャプテン、デイヴィ・ジョーンズは海賊の伝承の中で神話や伝説として扱われるようになり、特に<ダッチマン号>とデイヴィ・ジョーンズの墓場は語り草となった。

とある伝説では、デイヴィ・ジョーンズは海の女神カリプソと恋に落ちるまでは誇り高き船乗りであったという。彼は<フライング・ダッチマン号>と海で死んだ者たちの魂を次の世界へと運ぶ聖なる仕事を与えられた。愛のため、ジョーンズは10年に1度だけ陸に上がってカリプソと過ごしそれ以外は海で過ごすことに同意した。しかし10年の務めを果たして海岸に現れたデイヴィ・ジョーンズの前にカリプソはおらずもはや見つけることはできなかった。最初の評議会が開かれた際、デイヴィ・ジョーンズは彼らと共謀してカリプソから海の支配権を奪うことになり、カリプソを人間の体に閉じ込めてしまった。評議会にカリプソを人間に変える術を教えたのはジョーンズである。しかしそれで愛が消えたわけではなく、その痛みはジョーンズにとって耐え難いものとなった。やがてジョーンズの後悔は膨らみ自らの心臓をえぐり出すと死者の宝箱に入れて保管した。

義務を放棄したデイヴィ・ジョーンズは七つの海に戻ったが今や獰猛で残忍、執拗なまでの残酷さで船乗りたちは死ぬほどジョーンズを恐れていた。ジョーンズは呪われた幽霊船と化した<フライング・ダッチマン号>で海を彷徨う気ままな船乗りたちを餌食にした。死を恐れ最後の審判を先延ばしにしたいと願う者たちは幽霊船でジョーンズに仕えることを誓うが、彼らはやがて船の一部に同化し永遠に恐るべきキャプテンの下僕となってしまうのである。デイヴィ・ジョーンズはまた、巨大なイカのような海の怪物クラーケンを操り、幽霊船で乗組員としてキャプテンに仕える魂を集めることに利用した。

あるとき、デイヴィ・ジョーンズはジャック・スパロウと取引し、彼が愛する船<ウィキッド・ウェンチ号>(その後<ブラックパール号>に改名)を修復する代わりに100年間<ダッチマン号>での奴隷労働を約束させた。この返済は13年後に設定され、期限が迫るとジョーンズは"ブーツストラップ"・ビル・ターナーを送り込んでジャック・スパロウに、クラーケンを惹きつける黒丸を付着させた。数日後、ジョーンズはブーツストラップ・ビルの息子ウィル・ターナーとも接触したが、やがてクラーケンがジャックもろとも<ブラックパール号>を奈落に引きずり込んで契約は完了した。しかし東インド貿易会社カトラー・ベケット卿がまだ動いているジョーンズの心臓を手に入れ、これを脅迫に使ってジョーンズとその乗組員たちを支配下に置いた。ベケット指揮下の<フライング・ダッチマン号>でジョーンズは東インド貿易会社の艦隊を率いて、第4回評議会と戦う事になる。

評議会が開催される中、ジョーンズはカリプソと再会し彼女は自由となって評議会を罰することになっていたがジョーンズの裏切りに気づいてしまう。解放された女神カリプソはそのとてつもない怒りから巨大な渦巻きを引き起こし、その中心部で戦いが発生した。この激しい戦闘の中でジョーンズの心臓は突き刺され死亡した彼はようやく永遠の自由を手に入れた。死亡したジョーンズは彼が愛してやまなかった海の中へと迎えられた。

経歴

生い立ち

伝説

「知ってるだろ?デイヴィ・ジョーンズ、え?真の海の男。偉大な船乗り...ところが、男なら誰もが悩む問題にぶつかった」
ティア・ダルマ[出典]

デイヴィ・ジョーンズはもともと普通の海賊だったが、そのころの人生は謎に包まれている。彼は偉大な船乗りであったことが知られており、のように移り気で冷たく奔放な女神カリプソと恋に落ちた。ジョーンズはある女性または海に恋をしたという少し違った逸話も残されている。カリプソはジョーンズに、海をさまよう哀れな魂をあの世へ運ぶという聖なる仕事を与えて彼の愛に報いた。この仕事を達成させるため、カリプソはのちにデイヴィ・ジョーンズの墓場として知られるようになる生と死の狭間を行き来できる船<フライング・ダッチマン号>を彼に与えた。愛に動かされたジョーンズは10年に一度しか陸に上がれなくなることにも従った。

裏切り

'At World's End' - Davy Jones.jpg

人間の姿をしたデイヴィ・ジョーンズ

その後10年間、ジョーンズは愛する人と再び一緒になれることを夢見て海で死んだ者たちの哀れな魂を<ダッチマン号>で別世界へ運ぶという、カリプソの仕事を忠実に続けた。しかし上陸してみるとそこには誰もいなかった。カリプソはどこかへ消えていたのであった。女神に裏切られ激怒したデイヴィ・ジョーンズは騙されて任務を課されたと考えたが、この奉仕から逃げ出すことはできなかった。「古代の海の書」と恐るべき怪物クラーケンを武器に、ジョーンズは復讐へと進路を取った。クラーケンにより、彼は海中に散らばったパワーを秘めた宝物と海賊長たちの忠誠を手に入れた。そして、最初の評議会において、ジョーンズはカリプソから海の覇権を奪う計略を図った。海賊長たちが海の支配権を自らの手に納めることができるよう、協定の一環として、デイヴィ・ジョーンズはカリプソを人間の体に閉じ込める方法を教えた。評議会はカリプソを捉えると、のちにブードゥー教の司祭ティア・ダルマとして知られるようになる人間の女性の体に女神を閉じ込めた。

デイヴィ・ジョーンズはすぐに自らの行いを後悔し大きな悲しみに打ちひしがれたため、胸から自身の心臓をえぐり出すとそれを死者の宝箱に収めた。<フライング・ダッチマン号>で起こりうる反乱や他の敵から命を守るため、ジョーンズは箱を十字架島に隠した。彼は箱のを常に顔の触手の下に隠していた。チェストを手に入れたものはジョーンズを脅迫して支配下に置くことができた。しかし心臓が安全な限りジョーンズは不死身であった。

海の支配者

「それが人生だ。死んだからといってそう対して変わらんさ。お前たちにチャンスをやる。最後の審判の時を先延ばしにしたいという奴は向こう100年間俺の船で働け。どうだ、従うか?」
―死にゆく船乗りたちに対してデイヴィ・ジョーンズ[出典]
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<フライング・ダッチマン号>船上のデイヴィ・ジョーンズ

カリプソを失ったデイヴィ・ジョーンズは任務を放棄して七つの海へと舞い戻った。その結果、彼の外見は次第に海洋生物相を見せるようになり怪物と化していった。デイヴィ・ジョーンズが恐ろしく冷酷で残酷な仕打ちに飽くなき欲求を示したことからあらゆる船乗りが彼を心の底から恐れるようになった。語り継がれた伝承においては、クラーケンがジョーンズに忠実なレヴィアタンであり、無用心な船や水夫たちを襲撃するとされている。クラーケンは無数の魂を<フライング・ダッチマン号>に運び込み、ここに送られた船員たちはほぼ強制的に奴隷となって働くことを強いられた。こうして乗組員に加わった者たちは100年間船で働くことが要求され、やがてはジョーンズと同じように海洋生物的な外見を持つようになった。しかしジョーンズと異なり、人間性を失った彼らの症状は悪化していきやがては船そのものと同化する者たちも現れた。ジョーンズは船員たちを極限まで働かせ、ちょっとした反抗にも敏感に反応してサディスティックな罰則を与えることで船の支配者として君臨した。ついには乗組員たちも魂だけでなく身体の人間性を失っていく。ジョーンズは七つの海に混乱を引き起こし行く先々で恐怖のオーラを巻き起こした。しかし陸に上がったり港に降りたりできるのは10年に一度きりであった。

コルテスの剣とタイムキーパー

デイヴィ・ジョーンズ: 「おれさまをばかにするなよ、スパロウ。おとなしく、その時計をこっちによこせ」
ジャック・スパロウ: 「失礼ですが、ミスター・ジョーンズ・・・・・・えっと、デイヴィってお呼びしてもいいでしょうか?もし構わなければ・・・・・・。いったい何のために、このゴミみたいな時計を欲しがるんですか?」
―デイヴィ・ジョーンズとジャック・スパロウ[出典]
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タイムキーパーを持つジョーンズ

デイヴィ・ジョーンズはジャック・スパロウの少年時代にコルテスの剣に興味を示し、キャプテントーレンツにこれを入手するよう命令した。トレンツは失敗し、やがてデイヴィ・ジョーンズは剣を先にティア・ダルマへと渡していたジャック・スパロウと対峙する。剣を取り損ねたジョーンズは時間をさかのぼって再びカリプソと過ごせるよう、別の遺物、タイムキーパーに目をつけた。彼はまた、デイヴィ・ジョーンズの墓場に置かれたサイリーナ島セイレーン人魚の王国を支配していた。

評議会への協力

何らかの理由によってデイヴィ・ジョーンズとジャック・スパロウは初対面の時の出来事を覚えていなかった。「タイムキーパー」の事件の数年後、ジョーンズは海賊長たちによって難波船島の洞窟に停泊中の、掟の番人キャプテンエドワード・ティーグが所有する<トゥルバドール号>へと呼び出された。評議会は謎のはぐれ海賊に苦しめられており、カスピ海の海賊長ボリス・"ボルヤ"・パラチニクをはぐれ海賊の首領として特定するためにジョーンズを召喚したのであった。ジョーンズは首尾よく依頼を完遂して見せ、ボルヤの艦隊には7人のはぐれ海賊のキャプテンがいると明かした。

ジャック・スパロウの借り

取引

評議会の裏切り者を見つける手伝いをしてから5年後、ジョーンズは船とともに沈み彼の超自然空間にたどり着いたジャック・スパロウに呼び出された。スパロウはカトラー・ベケットの命令によって火を放たれ沈没した船<ウィキッド・ウェンチ号>を海底から引き上げるようジョーンズに依頼した。ジャックは<ウィキッド・ウェンチ号>を取り戻し13年間キャプテンとなることと引き換えにその後100年間<フライング・ダッチマン号>で働くという条件を提示した。ジョーンズは条件を承諾し船を引き上げるとジャックに渡した。ジャック・スパロウが約束を果たすか否かは時を経て明らかになっていく。

黒丸

デイヴィ・ジョーンズ: 「約束を果たしてもらおうか。13年間<ブラックパール>の船長だったんだからな、願いは叶えてやった!」
ジャック・スパロウ: 「厳密には船長やったのは2年だけでその後反乱を起こされた」
デイヴィ・ジョーンズ: 「どういう事情があったにせよ船長でいたことに変わりはない。13年間自慢げに名乗ってきたんだろう?"俺はキャプテン・ジャック・スパロウだ"と」
―デイヴィ・ジョーンズとジャック・スパロウ[出典]
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新たな乗組員を募るジョーンズ

船員たちの反乱により、ジャック・スパロウが<ブラックパール号>と名前を変えた彼の船のキャプテンでいられたのはそれから2年間だけであった。この反乱に反対した、不死身の呪いがかけられていたウィリアム・"ブーツストラップ・ビル"・ターナーヘクター・バルボッサにより大砲にくくりつけられ海に放り出された。海底で彼を発見したデイヴィ・ジョーンズはこの拷問のような苦しみから解放されるチャンスを与えた。極限に追い込まれていたターナーは同意しジョーンズの新たな船員に加わった。取引から13年後、スパロウに借りの返済期限が迫っていることを警告するためにジョーンズが送り込んだのがこのターナーであり、ターナーは命令に従ってスパロウの手に黒丸を残した。ジョーンズはクラーケンを放ちスパロウを追わせ、自分はいつも通りに人里離れた浅瀬で船の破壊を行っていた。彼は部下に生存者を集めさせ<ダッチマン号>の乗員に引き入れようと試みた。

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ジャック・スパロウに迫るジョーンズ

生存者たちを乗組員に加わらせようと話していたジョーンズはその中に暗澹たる運命の船員たちに相応しくない、死んでもおらず死にかけてもいないがいることに気がつく。用心深いジョーンズは彼の目的を尋ね、男はジャック・スパロウの借りを返しに来たと答えた。ジョーンズはスパロウが借りをごまかそうとしていることに気づき近くで見守っていると感づいた。彼は<ブラックパール号>を見つけると瞬間移動した。彼の部下たちがスパロウの数少ない船員を取り押さえジョーンズとスパロウが再会した。

スパロウは<ブラックパール号>のキャプテンでいられたのは2年間だけだったと言い訳するが、ジョーンズは船を指揮していない時でさえ「キャプテン・ジャック・スパロウ」と名乗っていたことを指摘した。つまりほとんどの期間<ブラックパール号>に乗っていなかったとしてもこの船は13年間彼の所有物であったことになる。するとスパロウは送り込んだ男、ウィル・ターナーが船一隻に対し魂ひとり分の支払いであると説明する。ジョーンズはすべての魂が同等ではないと答え、スパロウに彼の魂は何人分かと問われると意地悪く100人分用意するよう3日間の猶予を与えた。彼はスパロウから黒丸を取り除くとウィルを正当な対価として手元に残し、スパロウに99人分を集めるよう促したのであった。

ウィリアム・ターナー

「ターナー君、陸に戻っていいぞ...この船がもし港に入ったらな!」
ウィル・ターナーに対してデイヴィ・ジョーンズ[出典]
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オルガンを弾くデイヴィ・ジョーンズ

ある雨の晩、オルガンを弾いていたジョーンズはメインデッキから大きな衝突音を聞いた。確認に赴いた彼はブーツストラップ・ビルがジミー・レッグスの鞭打ち刑からウィル・ターナーを助けようとしている場面に出くわした。理由についてジョーンズが尋ねるとブーツストラップはウィルが自分の息子だと明かした。名前に関連を見出したジョーンズは面白がりブーツストラップがウィルを鞭で打つかジミー・レッグスにやらせるかの選択を迫った。サディスティックな甲板長にやらせるよりは自分で鞭打つことを選ぶだろうと知っていたジョーンズは、いやいやながらもウィルを5回鞭で打つブーツストラップの姿を陰険にも見守っていた。

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ライアーズ・ダイスをプレイするジョーンズ

同じ晩、ウィルはライアーズダイスでジョーンズと勝負した。ウィルは負ければ<ダッチマン号>で永遠に働くという条件を提示してジョーンズに死者の宝箱の鍵を賭けさせた。心臓を失う恐怖も伴ったが乗組員たちに弱みを見せたくなかったジョーンズは勝負に応じた。しかしふたりがゲームを始める直前になって、息子が船で奴隷になる確率を下げるためブーツストラップ・ビルも勝負に加わった。ジョーンズはこの予想外の展開も受け入れゲームが始まった。プレイが進むにつれジョーンズはウィルが嘘をついていると疑い始めた。ところがジョーンズがコールする前にブーツストラップが息子のためにわざと嘘をついた。ブーツストラップがライアーとなりゲームに勝利したジョーンズは彼が永遠に<ダッチマン号>で働くことを宣言した。部屋を去る前、ジョーンズはウィルにいつでも降りていいと声をかけ、それは次に港に着く時だと意地悪く付け足した。

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クラーケンを召喚するジョーンズ

翌朝、ジョーンズはウィルが鍵を盗み父親の助けで船から逃げ出したことに気づいた。怒りと恐怖に駆られたジョーンズは<フライング・ダッチマン号>でターナーの追跡に乗り出した。商船<エディンバラ・トレーダー号>に遭遇したジョーンズはそれにウィルが乗っていると確信しクラーケンを使ってブーツストラップの目の前で船を破壊した。ターナーの死体は見つからなかったが、ジョーンズはスパロウが鍵を盗むために彼を送り込んだのだと感づいた。スパロウが借りの取引材料に心臓を使おうとしていると気づいたジョーンズは航海長コレニコ十字架島に進路を取るよう命じた。

死者の宝箱の確保

「俺の箱に危険が迫ってる。至急十字架島に向かうのだ。先に着けよ、でないと面倒なことになる...誰があのコソ泥をここへ送り込んできたと思う?誰が鍵の話をした?ジャック・スパロウだ」
コレニコに対してデイヴィ・ジョーンズ[出典]
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<ブラックパール号>攻撃を命じるジョーンズ

十字架島に接近したジョーンズはスパイグラスを通してスパロウの乗組員たとが砂浜にいることを確認した。10年に一度しか陸に上がれないジョーンズは一等航海士マッカスに上陸してチェストを奪うチームを任せた。彼は船を潜水させると乗組員たちは泳いで島に向かった。しばらくして乗組員たちがチェストをもって戻るとジョーンズはようやく借りの返済を求めてジャック・スパロウ捜索を開始した。<フライング・ダッチマン号>が<ブラックパール号>の横に浮上すると、スパロウは土の入ったビンでジョーンズを挑発した。スパロウの道化芝居に苛立ったジョーンズは砲手に攻撃を命じた。<ブラックパール号>は方向を変え砲弾を避けると<フライング・ダッチマン号>は追撃を始めた。<ブラックパール号>が距離をとり始めるとジョーンズは砲手長のオギルヴィーに命じて2門のチェイス・ガンを発砲させた。しかし機動性に長けた<ブラックパール号>には最小限のダメージしか与えることはできなかった。追跡を断念したジョーンズはスパロウを手に入れるためクラーケンを呼び起こした。

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空の死者の宝箱を開けるジョーンズ

ジョーンズは遠方から何度も反撃に合うクラーケンを見ていた。やがて戦いは終わりジャック・スパロウと<ブラックパール号>はクラーケンによって墓場に引きずり込まれていった。ジョーンズはスパロウに倒すのがあまりにも簡単だったことに不安を感じ騙されていたのではないかとの疑惑が生じた。募る不安からチェストを開けたジョーンズは中身がないことに驚きと恐ろしさを感じた。激怒したジョーンズはすべてジャック・スパロウが仕組んだことと考え彼の名を恐怖に満ちた苦悩の叫び声をあげた。

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ポート・ロイヤルに到着したジョーンズ

スパロウは死んだと思われたが、それでも自分の心臓の鼓動を感じたジョーンズは源をたどってポート・ロイヤルに進路を取った。ポート・ロイヤルに到着したジョーンズは知らない間にジャック・スパロウとジョーンズの取引のきっかけとなった男、東インド貿易会社のカトラー・ベケット卿に行き着く。ベケットはスパロウの乗組員だったジェームズ・ノリントンから受け取ったジョーンズの心臓を所持していた。ジョーンズは新たな主人に敬意を評して帽子を脱いだ。

海賊に対する戦争

隷属

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カトラー・ベケット卿と対峙するデイヴィ・ジョーンズ

カトラー・ベケット卿はカリブ海地域の海賊船を襲撃し破壊するためにデイヴィ・ジョーンズを利用した。しかしベケットはデイヴィ・ジョーンズを信用しておらず、クラーケンを島に上陸させることで殺してしまった。デイヴィ・ジョーンズはこの隷属を快く思わずベケットの前ではいつも荒々しく振舞った。海賊に攻撃を仕掛ける際、ジョーンズはいとも容易く次々と敵対した船を破壊していき痕跡を残さなかった。彼は残虐にも生存者をひとりも残さず木材の一片さえも粉々に砕いてしまったのであった。こうした荒業は捕虜を尋問したがっていたベケットを苛立たせた。ジョーンズがベケットの情報探索など気にもかけなかったことへの報復として彼はジョーンズの心臓を<フライング・ダッチマン号>に載せた。武装した衛兵が常にチェストを見張り、ジョーンズがベケットの命令に忠実に従わなければジョーンズを殺すよう命令されていた。ベケットはまた、ジョーンズの心臓を持ち出した張本人で大将となったジェームズ・ノリントンを<フライング・ダッチマン号>に常駐させた。心臓が船内にあることで常に隷属関係を思い出さなければならなかったジョーンズは大いに苛立った。

ジョーンズは悪名高い中国の海賊船<エンプレス号>を捕獲するよう命令を受けていた。ジョーンズは首尾よく船を発見し大砲を数発放ったあと彼の乗組員が<エンプレス号>の乗組員を捕えていった。デイヴィ・ジョーンズは<エンプレス号>のキャプテンであると主張するエリザベス・スワンに会ったが彼女が有名な海賊船のキャプテンであるとは信用しなかった。しかしノリントンは彼女を知っており<エンプレス号>の乗組員を<フライング・ダッチマン号>の営倉に閉じ込めるよう命じた。<エンプレス号>は<フライング・ダッチマン号>に結び付けられてゆっくりと進み、ジョーンズはベケットの艦隊のもとへと進路を取った。

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ノリントン大将の死後、<フライング・ダッチマン号>船上のデイヴィ・ジョーンズ

その夜、ノリントン大将の手引きにより<エンプレス号>の乗組員は逃走したが彼は、息子の<フライング・ダッチマン号>脱出を助けて以来営倉に閉じ込められていたブーツストラップ・ビルに刺された。ジョーンズはノリントンを乗組員として誘い込もうとするが瀕死の大将は意識がなくなる前にジョーンズの肩を刺したのみであった。ジョーンズは自分を刺した剣の見事さを褒め自分のものにした。

ジョーンズはようやくベケットの支配から解放されると考えた。彼は船に駐留する東インド貿易会社の兵士たちを殺すよう命じるが、ベケットの副官マーサーがまだ数名の兵士たちを従え鍵を守っていると判明したのみであった。ジョーンズは不承不承マーサーの指揮を受け入れた。

カリプソの帰還

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ベケットに怒りをぶつけるジョーンズ

<フライング・ダッチマン号>はようやくベケットの船<エンデヴァー号>に追いついた。<エンデヴァー号>のジョーンズの乗組員によって殺された者たちは新しい兵で補充されていた。ジョーンズは再び船へ呼び出され大いに苛立った。ベケットの部屋に入ったジョーンズはそこでウィル・ターナーが海賊の天敵であるベケットと紅茶を飲んでいることにショックを受けた。ウィルは彼と<ブラックパール号>の乗組員たちが墓場に行ってジャック・スパロウの魂を救出したと話した。ジョーンズの驚きはすぐに怒りに取って代わり、その矛先は情報を伝えなかったベケットに向けられた。しかしベケットはカリプソについて尋ねたのみであった。ジョーンズはカリプソはもういないと答えたが、ターナーは評議会がカリプソを人間の体から解放すると話してジョーンズに反論した。ジョーンズは評議会との約束で彼らはカリプソを解放できないとベケットに話す。ベケットはこの言葉に疑いを抱き彼と評議会との関係を問い質した。ジョーンズはカリプソを封印する方法を評議会に教えたのは自分だと明かし、彼女は信用に値しなかったのでそうするしかなかったと説明した。ウィルはここでジョーンズはカリプソを愛していたのだと気づき、彼女が彼を裏切った報復に彼女を裏切ったのかあるいはその逆かを尋ねた。ジョーンズはターナーにいらつき、口撃しながら彼に近づいたが、ベケットがターナーにどうやって評議会までたどり着くか尋ねた。ターナーは評議会が開かれる難破船入江の場所を教える代わりにジョーンズに父親を解放するよう要求した。ターナーはベケットに、使用者のもっとも欲しいものの方角を示す謎めいたジャックのコンパスも提示する。ジョーンズはウィルにカリプソの死を求め、ウィルはジョーンズにカリプソは<ブラックパール号>にいると答えた。これを聞いたジョーンズはもう一度カリプソに会うため、<フライング・ダッチマン号>で出発した。

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ティア・ダルマと話すデイヴィ・ジョーンズ

ジョーンズは難破船入江に到着し<ブラックパール号>の営倉でティア・ダルマと会った。彼は彼女の裏切りに対する憎しみを顕にした。ダルマは未だにジョーンズを愛していると言い、気まぐれな性格のために待つことができなかったと話した。しだいにジョーンズは穏やかになり評議会の運命を尋ねると、ティア・ダルマは自身の手で残酷な罰を与えると答えた。ジョーンズは心からの愛を告白し彼女が解放されたあとにもう一度やり直すことに同意した。

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パーレイによる会談

ベケットの艦隊と評議会の艦隊の間にある砂州において、ジョーンズ、ベケット、ターナーは評議会からの使者であるヘクター・バルボッサエリザベス・スワン、ジャック・スパロウらと会談した。バルボッサとスワンはスパロウと引き換えにターナーを要求した。ベケットも同意しスパロウはジョーンズにもとに送られ、のちに<ダッチマン号>の営倉に閉じ込められた。しかし海賊たちは降伏せず、戦闘はもはや回避不可能となった。

カリプソの渦の戦い

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渦の中心で展開される戦い

両陣営の艦隊が勢ぞろいし、ベケットはジョーンズに<ブラックパール号>に対して容赦ない攻撃を加えるよう命令した。このとき激しい嵐が発生しており、ジョーンズはこれをカリプソが解放された証であると確信した。<パール号>は両陣営の真ん中にできた巨大な渦の近くに進み出た。ジョーンズはマーサーの反対に耳を貸さず<ダッチマン号>を<パール号>と反対側の激しく回転する渦に進入させた。ジョーンズは攻撃命令を下ししばらくの間2隻の船を一斉攻撃を交わしあった。砲弾が船尾甲板に命中し東インド貿易会社の兵士たちは皆死亡したか負傷した。ジョーンズはマーサーを砲撃から救い、この一瞬の隙を突いて触手で彼を絞殺した。彼はマーサーからを回収すると宝箱と自由を取り戻すためオルガンの部屋に向かった。

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<フライング・ダッチマン号>の帆の上で戦うふたり

階段を降りる際、ジョーンズは営倉を脱出したスパロウがチェストを手にしているのを目撃した。乗組員が現れるとジョーンズは皮肉な状況に陥ったジャックを愚弄した。ジョーンズはチェストを奪おうとするがスパロウはすぐにロープを掴むと<フライング・ダッチマン号>の帆の上に逃げた。ジョーンズはスパロウの目の前に瞬間移動すると剣による決闘が始まった。

ジャックは鍵を持っていたジョーンズの触手を切り落とし武装解除することで決闘に勝利した。するとジョーンズはジャックの剣を折って彼ににじり寄った。<フライング・ダッチマン号>と<ブラックパール号>の帆が衝突したことでスパロウはバランスを崩し海に落ちかけたが彼が手にしていたチェストの取ってをジョーンズが掴んだ。やがてジョーンズに弾き飛ばされたスパロウはチェストを手放しロープを掴んだ。スパロウは回転するロープから銃でジョーンズの手を狙い、チェストは甲板へと落下していった。

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<ダッチマン号>上でエリザベス・スワンと戦うジョーンズ

チェストはジャックを助けるために<ダッチマン号>に乗り込んだウィル・ターナーが奪い彼は船の端まで逃げて父親ブーツストラップ・ビル・ターナーと対面した。ジョーンズは剣を取り戻すと戦闘を避けながらターナーを追った。彼は邪魔なものは東インド貿易会社の兵士であろうと殺しながらチェストにたどり着くが、そこにジャックが現れ決闘が再開された。ジョーンズがスパロウを打ちのめすと次はエリザベスが目の前に現れるが、鉤爪の手で容易く圧倒した。

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剣でウィル・ターナーに致命傷を与えるジョーンズ

エリザベスを殺そうと近づいたジョーンズはまたしても、今回はウィル・ターナーに、妨害されたが、蟹の足で蹴り飛ばした。ウィルとエリザベスが絶望的にお互いを見つめ合っているのを見たジョーンズはふたりの愛に気づき、スワンに痛みと怒りを与えるためターナーを殺そうと決めた。しかしまたもやジャックが現れ、折れた剣でチェストから取り出した心臓を狙ってジョーンズを脅した。ジョーンズはこれを虚勢と見て構わずターナーの心臓を突き刺した。心臓を指すことができないジャックを見たジョーンズは勝ち誇って笑みを浮かべた。

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ウィル・ターナーに心臓を刺されたジョーンズ

正気を取り戻して悲しみに襲われたブーツストラップ・ビルが、狂った猛獣のように激しくジョーンズに襲いかかった。格闘を経てブーツストラップ・ビルを取り押さえたジョーンズは止めを刺そうと剣を振り上げたがここで胸に恐ろしく不吉な痛みを感じた。振り向いたジョーンズは瀕死のウィル・ターナーがジャック・スパロウの助けで自分の心臓を突き刺しているところを目にした。朦朧としたジョーンズは空を見上げてカリプソの名前を口にすると渦の中へ、死の中へと飲み込まれていった。

デイヴィ・ジョーンズのその後については知られていない。ついに彼が愛した海、カリプソとひとつになって平穏を見つけることができたとも考えられる。この死によってジョーンズは暗い海の中へ迎えられカリプソにとっての愛は続いているということになる。彼の船だった<フライング・ダッチマン号>は新しいキャプテン、ウィル・ターナーへと引き継がれた。

舞台裏

登場作品

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